「おみかん」

生徒に好きな食べ物を聞くと、必ずと言っていいほど「すしが好きです!」といいます。その時私は、いつも無意識に「ああ、お寿司はおいしいですね」と、「お」を付けて返答します。もちろん人にもよりますが、日本人なら「すし」には「お」をつける方がおおいのではないでしょうか、同様に、よく「べんとう」「さけ」も「お」を付けないで言うのが海外では浸透しているようですが、わたしはどうしても「お」をつけたくなってしまいます。
前回、美化語についてふれましたが、このような言葉は私の中で習慣化しているだけで自分を美しくみせようという意識はありません。みなさんはどうでしょうか?「お茶」「お菓子」「お好み焼き」など、もう言葉の一部になっている言葉もありますが、「お米」「おせんべい」「お豆腐」「お肉」「お魚」などは人によると思います。
教科書では「お」なしで言葉が紹介されていますので、教える先生によっても違ってくるのではないでしょうか。よく生徒に、いつ「お」を付けるんですかと聞かれますが、なかなかはっきりとしたルールがないので困ってしまいます。
一度、たいていの食べ物は「お」が多いと言ったら、「じゃ、全部におをつけます!と、「お焼そば」「お唐揚げ」「おやきとり」となんでもかんでも「お」を付けられてしまいました。 そこで思い出したのが、私の小学校の時の思い出です。給食係だった私は、クラスのみんなの前で「おみかん食べる人いますかー?」といって笑われたことがあります。なんでもつければいいというのではないのですね・・。
みなさんは、何に「お」をつけますか?
*こちらは上記の話をもとに描いたマンガです。以前「MATCHA」に掲載しました。
https://matcha-jp.com/easy/9660
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小川 清美
フリーランスの日本語講師。Cartus の講師として日本在住のボーイング社員や家族に日本語を指導。2012年CartusTop language teacher。そのほか、クラブイタリア名古屋、リンゲージ日本語学校などで契約講師として勤務、また移民、難民などにプライベートで日本語を指導。現在はオンラインレッスンが中心。
2019年4月より約2年間、MATCHA - JAPAN TRAVEL WEB MAGAZINEに四コママンガとともに日本語についての記事を連載
ストアカで「オンラインでの日本語の教え方」開催
著書 ※詳細はブログ『Fun! Japanese lessons』よりご覧いただけます
- Practical Japanese1,2,3 Easy and Fun ひらがな、カタカナ、漢字
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